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2012
11/09

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スタンフォードとシリコンバレーとプレッシャーと

スタンフォードはシリコンバレーの中心に位置していて、両者は切っても切れない関係にあると言われています。実際に中に入ってみると、その意味を本当に強く感じます。例えば、毎日学校内の教室やミーティングルームでスタートアップのBBLなどが行われていたり、Facebookのグループでも「スタートアップでファイナンスを担当したことある人がいたらちょっと話を聞かせてくれ」というようなポストと大量のレスを見かけることも多々あります。こういうことからも分かる通り、課外での学びの機会とウェートが非常に大きいのがスタンフォードの特徴だと思います。学校側もグループワークをほとんど要求しないなど、生徒が自分のスケジュールで課外活動ができるように配慮しており、それに応える形で学外でのロールを持っている人もかなり多いです。

こう書くと、スタンフォードは最高だ!と思う方も多いと思いますし、実際最高なのですが、自分のような純ドメにはなかなか厳しい環境でもあります。つまり、グループワークがない上、皆が自分の力でネットワークを構築して外での立ち位置を確立しているため、何もしなければ(できなければ)ここでの素晴らしいリソースを活かすことができないということです。語学と文化の壁がある純ドメにとっていきなり自分の力でOpportunityを取ってきて頑張れ!と言われるのはなかなか酷で、自分もまだ試行錯誤しているというのが現状です。ただ、待っててもダメで自分でガツンと取りに行かないといけないという環境は「学校」から与えてもらうという日本的な姿勢を吹き飛ばしてくれるのに十分で、「自分でやるしか無いんだ」ということを強烈に教えてくれています。「自分でやるしか無い」というプレッシャーと、そうは言っても学生という立場で「リスクフリー」であるという絶妙なバランスを作り出すことで学生に発破をかけてくれる場所、それがスタンフォードなんだと思います。

日本の教育を受け、役所で5年も過ごしていると、組織に守られ、組織から与えられることに慣れてしまって、無意識のうちに「待ち」の姿勢になってしまっていたんだなぁと改めて感じさせられるとともに、本当の意味で「Get out from your comfort zone」を実践しなければならない時が来たんだと心地の良いプレッシャーを感じています。既に外でのネットワークを確立し、どんどん前に進んでいる同級生たちを見ると焦りますが、その焦りが努力とリスクテイクを促し、その先にあるChange livesを可能にするんだと思います。

既に3ヶ月が経過して、まだまだ焦りと不安が大きいですが、少しずつ変化していく自分にワクワクしています。中間テストを経て学校生活にも少し慣れと余裕が出てきたのでやっと外に目を向けられるようになり、今はどの活動にコミットするかを悩む日々という感じです。
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プロフィール

ゆーた

Author:ゆーた
カリフォルニアのパロアルトでMBA生活を送る29歳。

Stanford MBAでの生活も終盤に差し掛かってきました。こちらでの生活を通じて考えたこと、感じたことを徒然と書いていきたいと思います。

受験記録に引き続き、米西海岸よりお便りを届けたいと思います。

Twitterやってます。
http://twitter.com/tkns1192

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