自由の風が吹く場所で ~Letter from Stanford~
2012年秋からStanford GSBにて新たなチャレンジが始まります!
最近、Stanfordにビジットに来られる方が結構増えていて、週に1,2人お会いしています。皆さん、仕事が忙しい中、アクセスがさほど良いとはいえないキャンパスまでお越しいただいていてありがたい限りです。
お越しいただいた方にはEssayについても相談を受けるのですが、その際にお伝えすることは大体以下の内容です。
①What matters most to you, and why?では、「私はこういう人間(コアバリューや人生など)です」という事をクリアかつ簡潔に説明することが求めらています。つまり、これからEssay2、3で語るすべてのストーリーの土台がしっかりしているのか、自分についてどれだけ深く理解できているのかが聞かれているということです。ここの土台がしっかりしていなければその上に構築されるストーリーも脆いものに見えてしまいます。
②そして、What do you want to do Really, and why Stanford?では、「コアバリューや人生に照らして私が人生で成し遂げたいことは◯◯です。そのために必要な物は◯◯で、Stanfordで◯◯を通じて身につけたいと考えています」という内容が求められています。ここで面白いのは、Essay2はキャリアゴールではなく、何がしたいかを聞かれているということです。先日、2年生とこれについて話していたときに聞いたのですが、アドミは「Stanfordはインパクトベースで評価している」というようなことを言っていたようです。つまり、Change the worldにつながるAspirationを持っている人なのかを問うているということです。故に、多少夢物語のような内容を書いている人も多いようです。そういう内容を問うているからこそ重要になるのが、自分とゴールのギャップ分析がしっかりできているのか、そのギャップを埋めるにあたり、Stanfordでどのように学ぼうと考えているのかということです。それらすべてをEssay2で語る必要があります。
③これに続くBehavioral Questionで、アプリカントがChange the worldを実現できるポテンシャルを持っているのかを問うているわけです。そういうポテンシャルを持っている人であればそれを垣間見せるBehaviorを取ってきているよね?と聞かれていると言い換えることもできると思います。したがって、Essay3をなんとなく体験や学びを書くのではなく、①で書いた自分が、②を達成することができるとConvinceできる体験とそこからの学びを書く必要があるということです。
その上で、Letter of Recommendationで客観的に見た時の人間性やポテンシャルを裏からサポートしてもらうということが重要です。したがって、推薦者は本当に自分のことをよく理解してくれていて、ポテンシャルを見抜けるような人物である必要があります。(と言いながら、アドミのDBは入学式で、おもしろ推薦状特集の中で「彼は普通の人が20時間で終わらせる仕事を30時間かけて終わらせることが出来る人物である」という合格者の推薦状を紹介していましたが…笑)
Essay1〜3を死ぬほどよく考えて、真に腹落ちしたものにできるかはMBAでの2年間のクオリティを相当左右すると思います。というのは、皆、自分が何をすべきか理解して来ているので、MBAが始まると同時、あるいは始まる前から②で書いたゴールに向かってStanfordでの学びを貪欲に、アクティブに拾いに行っています。皆が全力で走っている中で、自分だけ何を学ぶべきか、何を捨て、何を拾うべきなのかが見えていないと路頭に迷い完全に出遅れます。合格するために違和感のあるEssayを書いた人はスタートと同時に悩みの時期が始まることになります。そうならないためにも受験の段階からMBAでの学びは始まっているということを意識してEssayを書くようにしてください。
一つ前のポストで書いた内容につながる話ですが、よく聞かれるので内容をまとめてみました。参考になれば幸いです。
P.S.
先日からブッシュ政権時代に国務長官をされていたCondoleezza Riceの授業を受けています。テレビでは決して見ることができなかった彼女の笑顔を見たり冗談を聞いたりするのは不思議な感じです。同時に、米国政府がある種の世界のリーダーとして直面してきた様々な問題がビジネスにどう影響を与えてきたのかを分析する授業は非常に示唆的です。授業はビジネス側がどう対応すべきかを議論すると同時に、政府はどう判断すべきだったかも議論するので、自分自身の立場に置き換えて考えてみる機会が多くあります。うーん、ここは有力議員に根回ししておけばよかったのに!という極めて日本官僚的な発言にはあまり共感してもらえませんでした(笑…えない…)

お越しいただいた方にはEssayについても相談を受けるのですが、その際にお伝えすることは大体以下の内容です。
①What matters most to you, and why?では、「私はこういう人間(コアバリューや人生など)です」という事をクリアかつ簡潔に説明することが求めらています。つまり、これからEssay2、3で語るすべてのストーリーの土台がしっかりしているのか、自分についてどれだけ深く理解できているのかが聞かれているということです。ここの土台がしっかりしていなければその上に構築されるストーリーも脆いものに見えてしまいます。
②そして、What do you want to do Really, and why Stanford?では、「コアバリューや人生に照らして私が人生で成し遂げたいことは◯◯です。そのために必要な物は◯◯で、Stanfordで◯◯を通じて身につけたいと考えています」という内容が求められています。ここで面白いのは、Essay2はキャリアゴールではなく、何がしたいかを聞かれているということです。先日、2年生とこれについて話していたときに聞いたのですが、アドミは「Stanfordはインパクトベースで評価している」というようなことを言っていたようです。つまり、Change the worldにつながるAspirationを持っている人なのかを問うているということです。故に、多少夢物語のような内容を書いている人も多いようです。そういう内容を問うているからこそ重要になるのが、自分とゴールのギャップ分析がしっかりできているのか、そのギャップを埋めるにあたり、Stanfordでどのように学ぼうと考えているのかということです。それらすべてをEssay2で語る必要があります。
③これに続くBehavioral Questionで、アプリカントがChange the worldを実現できるポテンシャルを持っているのかを問うているわけです。そういうポテンシャルを持っている人であればそれを垣間見せるBehaviorを取ってきているよね?と聞かれていると言い換えることもできると思います。したがって、Essay3をなんとなく体験や学びを書くのではなく、①で書いた自分が、②を達成することができるとConvinceできる体験とそこからの学びを書く必要があるということです。
その上で、Letter of Recommendationで客観的に見た時の人間性やポテンシャルを裏からサポートしてもらうということが重要です。したがって、推薦者は本当に自分のことをよく理解してくれていて、ポテンシャルを見抜けるような人物である必要があります。(と言いながら、アドミのDBは入学式で、おもしろ推薦状特集の中で「彼は普通の人が20時間で終わらせる仕事を30時間かけて終わらせることが出来る人物である」という合格者の推薦状を紹介していましたが…笑)
Essay1〜3を死ぬほどよく考えて、真に腹落ちしたものにできるかはMBAでの2年間のクオリティを相当左右すると思います。というのは、皆、自分が何をすべきか理解して来ているので、MBAが始まると同時、あるいは始まる前から②で書いたゴールに向かってStanfordでの学びを貪欲に、アクティブに拾いに行っています。皆が全力で走っている中で、自分だけ何を学ぶべきか、何を捨て、何を拾うべきなのかが見えていないと路頭に迷い完全に出遅れます。合格するために違和感のあるEssayを書いた人はスタートと同時に悩みの時期が始まることになります。そうならないためにも受験の段階からMBAでの学びは始まっているということを意識してEssayを書くようにしてください。
一つ前のポストで書いた内容につながる話ですが、よく聞かれるので内容をまとめてみました。参考になれば幸いです。
P.S.
先日からブッシュ政権時代に国務長官をされていたCondoleezza Riceの授業を受けています。テレビでは決して見ることができなかった彼女の笑顔を見たり冗談を聞いたりするのは不思議な感じです。同時に、米国政府がある種の世界のリーダーとして直面してきた様々な問題がビジネスにどう影響を与えてきたのかを分析する授業は非常に示唆的です。授業はビジネス側がどう対応すべきかを議論すると同時に、政府はどう判断すべきだったかも議論するので、自分自身の立場に置き換えて考えてみる機会が多くあります。うーん、ここは有力議員に根回ししておけばよかったのに!という極めて日本官僚的な発言にはあまり共感してもらえませんでした(笑…えない…)

スポンサーサイト