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2013
01/01

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明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

といいながら、実は米西海岸時間ではまだ開けていないのですが、今年は実家とSkypeでつなぎながらリアルタイムで紅白とゆく年くる年を見ていたので気分的には既に年が明けたような感じです。2012年は文字通り転機となる年でした。1年前にはMBA受験のまっただ中で、漸くTOEFLとGMATの点数が揃い、2ndの出願に向けてせっせとエッセーを書いていました。その後、スタンフォードの合格が決まるとほぼ同時に結婚式の準備と渡米準備を並行して行いつつ、仕事の引継ぎをするという非常に慌ただしい日々を過ごしました。そして、7月にはスタンフォードのサマースクールに参加するために渡米(7月2日に辞令をもらい、7月4日に出発!)。英語で生活するという慣れない環境に苦労しつつも新しい仲間との出会いや初めて外国に住むということによる世界観の変化など大きな転機を迎えました。9月にはMBAプログラムが本格的にスタートし、次元の違う英語でのディスカッションや慣れないビジネス用語などに苦しめられながらも何とか秋学期を無事に終えることができ、ひとつの自信につながりました。

2013年は恐る恐る手探りで進んだ2012年とは違い、大胆にチャレンジする年にしたいと思います。この1年の過ごし方が人生を大きく左右することになると思います。多くの人と出会い、色々なことにチャレンジし、人生を見つめなおすいい年にできたらと思います。このブログもそういう人生の転換期の軌跡を綴って行きたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
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2012
11/09

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スタンフォードとシリコンバレーとプレッシャーと

スタンフォードはシリコンバレーの中心に位置していて、両者は切っても切れない関係にあると言われています。実際に中に入ってみると、その意味を本当に強く感じます。例えば、毎日学校内の教室やミーティングルームでスタートアップのBBLなどが行われていたり、Facebookのグループでも「スタートアップでファイナンスを担当したことある人がいたらちょっと話を聞かせてくれ」というようなポストと大量のレスを見かけることも多々あります。こういうことからも分かる通り、課外での学びの機会とウェートが非常に大きいのがスタンフォードの特徴だと思います。学校側もグループワークをほとんど要求しないなど、生徒が自分のスケジュールで課外活動ができるように配慮しており、それに応える形で学外でのロールを持っている人もかなり多いです。

こう書くと、スタンフォードは最高だ!と思う方も多いと思いますし、実際最高なのですが、自分のような純ドメにはなかなか厳しい環境でもあります。つまり、グループワークがない上、皆が自分の力でネットワークを構築して外での立ち位置を確立しているため、何もしなければ(できなければ)ここでの素晴らしいリソースを活かすことができないということです。語学と文化の壁がある純ドメにとっていきなり自分の力でOpportunityを取ってきて頑張れ!と言われるのはなかなか酷で、自分もまだ試行錯誤しているというのが現状です。ただ、待っててもダメで自分でガツンと取りに行かないといけないという環境は「学校」から与えてもらうという日本的な姿勢を吹き飛ばしてくれるのに十分で、「自分でやるしか無いんだ」ということを強烈に教えてくれています。「自分でやるしか無い」というプレッシャーと、そうは言っても学生という立場で「リスクフリー」であるという絶妙なバランスを作り出すことで学生に発破をかけてくれる場所、それがスタンフォードなんだと思います。

日本の教育を受け、役所で5年も過ごしていると、組織に守られ、組織から与えられることに慣れてしまって、無意識のうちに「待ち」の姿勢になってしまっていたんだなぁと改めて感じさせられるとともに、本当の意味で「Get out from your comfort zone」を実践しなければならない時が来たんだと心地の良いプレッシャーを感じています。既に外でのネットワークを確立し、どんどん前に進んでいる同級生たちを見ると焦りますが、その焦りが努力とリスクテイクを促し、その先にあるChange livesを可能にするんだと思います。

既に3ヶ月が経過して、まだまだ焦りと不安が大きいですが、少しずつ変化していく自分にワクワクしています。中間テストを経て学校生活にも少し慣れと余裕が出てきたのでやっと外に目を向けられるようになり、今はどの活動にコミットするかを悩む日々という感じです。
2012
09/06

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日本の将来と自分の役割

どうも、生活のリズムが日本にいる時と大きく変わってしまったせいでブログを書く時間をうまく捻出できていません。。。まだプログラムも始まっていなくて別に忙しいわけではないんですが、PCの前に座る時間が減ってしまったのが原因だと思われます。

とはいえ、そろそろプログラムも始まるしなぁ…と思ってPCの前に座って色々調べ物をしたり(今頃カリキュラムを真剣に読んでみたり、パートナープログラムを調べてみたり…)しています。こちらでの生活については、LAにディズニー旅行に行ったりUCLAの同級生のパーティに混ぜてもらったり、ヨセミテに行ったりと、それはそれでかなり楽しいものにはなっていますが、ここで詳細にレポートしても個人の旅行記みたいになってしまうので…。

最近知的に面白かったのは、商社から客員研究員でStanfordに来ている友人と日本の将来について熱く語り合ったことでしょうか。財政面においては政策的経費がほとんど確保できず、金融政策面でもゼロ金利制約と資金需要不足で効果がほとんどなくなっている、つまり、マクロ経済政策が機能を失っている日本経済をどのように復活させるのか。マクロ経済政策が機能しないだけでなく人口問題や海外経済の減速なども重なり、日本の経済の先行きは非常に厳しいものに見えます。マクロ経済的に見れば、潜在成長率を向上させること、人々のコンフィデンスを向上させて経済活動のメカニズムを刺激することが必要なんだと思いますが、どのようにそれを実現するのか、何をすべきなのかは非常に難しい問題です。自分自身、これをすれば万事OKというような魔法の処方箋は持っていません。さらに、そういう処方箋を持っていたとしても、それを実現する力もまだまだ不十分であると思います。友人との話の中心は(Silicon Valleyにいると常に話題に出ることですが、)どのように日本でもInnovationを増やすことができるかという話でした。大企業でInnovationを起こせればOKですが、日本でも起業がもっと増えれば確率論的にはInnovationが生まれる数は増えるのではないかということで、日本でITベンチャーへの投資案件を担当していた友人と色々話しました。もちろん、結論がすぐに出るわけではないですが、実務面を全く知らない自分にとっては、彼の現場でのエピソードや日米の違いなどの話はかなり面白かったです。

一方で、同じような話題をMBA2年生とも夜中まで語り合ったのですが、日本ではむしろ起業が増えれば日本が救われるというようなMithがはびこっているけれど、起業を増やすことが日本経済を救う最終的な答えにはならない(規模の面などで答えたり得ない)のではないかという問題提起もあり、確かに、Silicon Valleyを擁するアメリカもマクロ経済的には相当傷んでいるし、Innovationが下降気流にある経済を持ち直すだけの力があるのかはもう一度よく考えてみる必要があると思いました(もちろん、今日本や米国支えている大企業もはじめは起業だったわけで、起業数が増えればそういう会社が将来的に生まれてくる可能性は高まると思いますが…)。

この辺の話は、今度昼食を取る約束をしているVCのCEOの方に話をぶつけてみたいと思います。先日も、VCのパートナーの方とお会いして、人生相談のようなことをさせてもらってきたのですが、Stanfordは日本人Almuniもそれなりにこちらに残ってVCやStartupで働いていたりするので、こういった話をするOpportunityに溢れていて、ほんとうに楽しいです。様々な人と議論し、あるいは人生相談をする中で、自分の究極のゴールである、「日本の経済・社会を立て直し、将来世代が生まれてきてよかったと思える日本を残すこと」にどのように近づいていくのかを考えていきたいと思います。ゴールは遥か頂きにありますが、それゆえに様々なルートや登り方があると思います。もう一度色々な角度からゼロベースで考える2年間を得られたこと、そしてヒントになる人々、出来事があふれているStanfordに来られたことは幸運であり、この機会を最大限生かしていかなければと身が引き締まる思いです。

来週にはStarter packageを受け取り、再来週から遂にWeek 0が始まります。大変過ぎてかなり辛いと噂のFall quaterの様子は(生きていたら)きちんと報告したいと思います。
2012
06/19

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楽しくも怒涛の週末

この週末は怒涛のようでした。

土曜日は朝9時から公務員に興味があるという大学1年生の子と話したのですが、公務員受験生にもなっていない学生と話すというのは珍しい機会なのでなかなか面白かったです。公務員に限らず広い視点で見たときにどういう選択肢があるのかということも知見の範囲で話しましたし、全く関係の無い今時分が関わっている業務の話をしたときにはそういう分野も面白そうだといってくれていたので、できるだけ広い視野を持ってキャリア選択に当たってほしいという当初の目的は達せられたと思います。話しながら、自分ももう一度学生に戻ってゼロベースに近いところからキャリアを考え直す機会に直面しているんだよなぁと考えさせられました。そして、大学生を紹介してくれた友人もMBA受験を考えているらしく、TOEFLに挑戦中のようです。仲間の挑戦も全力でバックアップしたいと思います。

その後、お昼には霞ヶ関と最高裁から米国に留学する人たちのパーティを開きました。人事院がこういうネットワーキングのイベントを企画してくれれば助かるんですが、期待できないので、Harvard Kennedy Schoolに行く他省庁の同期と一緒に計画を練って自分たちで開いてしまいました。みんな渡米準備などで忙しい中だと思うので集まってくれるかなぁと少々不安でしたが、結局多くの方に参加いただいて楽しい会にすることができました。MBA受験をしていると留学=MBAと錯覚しがちですが、霞ヶ関からはいろいろな分野に留学するのでそういう方と話をするのは本当に面白いです。霞ヶ関での働きという共通のバックグラウンドがありつつも個別の行政課題は異なっているので仕事の話をするのも面白いですし、学びたいと思っていることを話すのも面白いです。もちろん、渡米に向けた準備の話はプラクティカルに役に立ちますしね(人事との交渉だったり、学費が役所から振り込まれるタイミングの話とか・・・)。

パーティ後は結婚式2次会幹事のメンバーと焼肉を食べたのち、終電なくなるくらいからカラオケ⇒ダーツ⇒我が家での徹夜飲みというハードだけど楽しい夜をすごしました。2次会は本当に楽しくていいものにできたので幹事のみんなには感謝感謝です。幹事同士もかなり仲良くなってくれて、このメンバーでの活動が終わるのは寂しいねーと言ってくれたりでうれしい限りです。今後も仲良しグループみたいにことあるごとに遊んだりできたらいいなぁと思います。みんなでまとめてドドンとPalo Altoに遊びに来てもらってラスベガス⇒国立公園めぐりなどができたらいいねと話していたので、再び企画を立ち上げないとですね!

徹夜明けの中、日曜日は、MIT、UCLA、UC Berkeley、StanfordのClass of 2014メンバーでランチ会でした。みんな出発準備で忙しい中なので全員が参加できたわけではないですが、渡米後も仲良くできそうな方ばかりで楽しくなってきました!ランチ後は、Stanfordの同級生と3人で渡米準備と生活セットアップに関する情報交換をして意外とタスク多くてやばいねって青ざめました。そしたらそこへ、出張で日本に帰国されていたClass of 2010のY.I.さんが駆けつけてくださり、色々お話してくださいました。Y.I.さんは現地で起業していたり、精力的にBlogを書かれていたりと有名人で、受験中はこうしてお会いして話せるとは思っていませんでした。体験に基づくシリコンバレーでの人脈形勢だったり、文化の違いからくる気をつけるべき点、最近のお仕事について(Y.I.さんの転職はWSJに掲載されるほどの出来事だったみたいです!)の話は非常に参考になりました。しかし、なにより強烈だったのがお勉強についての話です。Stanfordの1年目秋学期は地獄のように厳しくて、DeanからYou are in a troubling situationみたいなメールが来て退学になるぞと警告されることが頻繁にあるという話に一同戦慄を覚えました。。。前日に準備した内容はディスカッションの流れとかを見失っていても手を上げ続けて発言するしかないとか・・・。他の大学と違い、FinanceやAccounting、Statisticsといった数字系の科目が秋に少なく語学にも文化にもなれないうちにディスカッションをガンガンしないといけない環境なため死にそうになるようです。先日GSB Class of 2011のTaddyさんがMBA Networking partyでおっしゃっていた「僕、お勉強が好きだからパーティには参加できないんだ。ごめんね。」みたいな話は笑い話ではなく、そう言って篭って勉強しないとついていけないということみたいです・・・。ヤバ過ぎます。ということで、秋学期中はBlog更新がぱったりとストップするかもしれません。そのときには、あぁ、ゆーた君はお勉強が好きになってしまったのね・・・と哀れんでやってください。

そして、週末イベントラッシュの最後は、お世話になった交流分析の先生宅でのお食事会でした。交流分析は、心理学をより実践的に用いて対人関係を分析しましょうというもので、まさにMBAのリーダーシップ教育の土台になる内容だったので大変面白かったです。といいつつ、講座には妻と参加していたので、MBAの準備というよりは夫婦関係を分析することのほうがずっと多くなってしまいましたが・・・。一緒に参加していたHaasに進学するお友達には余すことなくばれてしまいました(笑)先生には1年弱にわたってお世話になっていたので講座が終わってしまうのは名残惜しいですが、先生もSFに遊びに来てくれるといってくださっているのでそれを楽しみにしようと思います。

というわけで、倒れずにすべてこなせるのかと不安でしたが、最高に楽しい土日になりました。改めて色々な方に支えられてきたんだなぁと実感しています。渡米まであと2週間ちょっとですが、できる限り密度の濃い2週間にしたいと思います!
2012
06/12

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相談に乗ること

最近、MBA関連の相談は多く受けるものの、公務員受験の相談はあんまり受けていなかったのですが、土曜日にまだ大学1年生という友人の知り合いから相談を受けることになりました。正直、大学1年生であれば公務員に決め打ちして合格の秘訣みたいなことを話すよりは今後のキャリア選択のヒントになるような広めの視点でお話しようかなぁと思っています。どうやら開発経済や途上国支援に興味があるようです。かなりざっくりしているので国家公務員に絞ったとしても関わりたい方向性で志望省庁も変わるなぁとか、そもそも役所じゃなくてもOKな関わり方だってたくさんあるなぁとか考えています。そういえば、前に商社志望の学生と話したときも、10人くらい話して半分くらいがBOP(=Base of Pyramid、貧困層向けビジネス)に興味があるようでした。最近は学生の間でBOPが流行っているのでしょうか。

翻って考えてみると、自分自身は大学1年生のころ化学、物理、合唱くらいにしか興味がなく、プラントや太陽系の先で起こっていることには興味があっても、海の向こうで起きていることに興味なんて殆どありませんでした。そう考えると、BOPに興味を持つ大学1年生に偉そうに語る資格なんかないんじゃないかと思う部分もありつつ、逆に大学1年生だからこそ(自分が持てなかった)色々な視点や気づきを与えてあげられたらいいなぁと思います。

こういう相談に乗るという活動は大学生のころ受験アドバイザーをやっていたり、家庭教師をしたりしていたころからずっと継続している活動な気がします。相談に乗ることで相談者が持つ問題意識を共有させてもらえたり、自分自身について考えるきっかけをもらえたりするので、自分の成長にもつながっていると思います。そういうわけで、誰かから相談に乗ってもらいたいとリクエストを受ければどうにかして時間を作るようにしています。前に就活の相談に乗ったときには平日なのに徹夜でSkype相談に乗ってしまったこともありました。実は今回も朝9時に渋谷待ち合わせだったりします。わざわざ9時に出向いてきてくれるからには少しでもお互い何かを得て終えたいなと思います。






プロフィール

ゆーた

Author:ゆーた
カリフォルニアのパロアルトでMBA生活を送る29歳。

Stanford MBAでの生活も終盤に差し掛かってきました。こちらでの生活を通じて考えたこと、感じたことを徒然と書いていきたいと思います。

受験記録に引き続き、米西海岸よりお便りを届けたいと思います。

Twitterやってます。
http://twitter.com/tkns1192

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